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人生100年時代の社会人基礎力
── 変化の時代を生き抜く「3つの力」とは

経済産業省が提唱する「社会人基礎力」は、人生100年時代を自立的に生き抜くための"人間力の土台"。 知識や技術よりも、変化に対応し、他者と協働し、自ら学び続ける力が求められている。 本記事では、3つの能力と12の要素を整理し、教育・スポーツ・社会の現場でどう育成できるかを考える。

人生100年時代の社会人基礎力 ── 変化の時代を生き抜く「3つの力」とは

1. 人生100年時代に求められる力とは

少子高齢化・AI化・グローバル化など、社会はかつてないスピードで変化している。 そんな中で生き抜くために必要なのが、経済産業省が提唱する「社会人基礎力(Fundamental Competencies for Working Persons)」

これは、単なる就職力ではなく、自らの人生を切り拓く力であり、 「何を学ぶか」よりも「どう生きるか」を支える根本的な能力群である。

社会人基礎力「3つの能力と12の要素」図解

2. 社会人基礎力の3つの能力と12の要素

能力群要素内容
① 前に踏み出す力(Action)主体性/働きかけ力/実行力自ら考え、行動を起こす力。失敗を恐れず挑戦する姿勢。
② 考え抜く力(Thinking)課題発見力/計画力/創造力問題の本質を見極め、筋道を立てて考え、解決策を生み出す力。
③ チームで働く力(Teamwork)発信力/傾聴力/柔軟性/情況把握力/規律性/ストレスコントロール力他者と協働し、異なる意見を尊重しながら成果を出す力。

「知識」よりも「行動」「思考」「協働」が、これからのキャリアの鍵となる。

学び合う社会人・学生のイメージ

3. 社会人基礎力="人間力"の実践形

これらの力は、学校教育や職場研修だけでなく、スポーツ・地域活動・ボランティアなど、 あらゆる「実践の場」で育まれる。

松山大学硬式野球部でも、練習や試合を通じて次のような形で社会人基礎力を育てている。

  • 「前に踏み出す力」=目標設定・挑戦・改善サイクル(P-GROWTH)
  • 「考え抜く力」=試合分析・振り返り・データ活用
  • 「チームで働く力」=役割遂行・報連相・助け合い

こうした経験が、「社会に出ても通用する人間力」を磨く土台となる。

チームワークや挑戦を象徴する写真

4. 変化に対応する力=学び続ける力

社会人基礎力は「身につけて終わり」ではなく、人生を通じてアップデートしていく力である。

  • 変化を恐れず、学びを継続する
  • 他者との違いを尊重しながら共創する
  • 自分の価値観を軸に行動する

100年時代を生きる鍵は、「知識」ではなく「更新力」。学び続ける人こそ、変化の時代に適応できる。

5. まとめ ― 社会人基礎力は「自分らしく生きる力」

社会人基礎力とは、組織のためのスキルではなく、自分の人生を主体的にデザインする力である。

「変化に流される人」ではなく、「変化を創る人」になるために。今日の行動から、"自分を鍛える実践"を始めよう。

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