戦術論コーチング読了時間: 10分

「守備」は最大の攻撃である。サッカー日本代表に学ぶ『主体的に奪いに行く』メンタリティ

サッカー日本代表が掲げる「自分たちで主体的にボールを奪いに行く」というテーマ。これは相手のミスを待つ「リアクション」の守備ではなく、意図的に追い込み、罠にかけ、ボールを狩り取る「アクション」の守備だ。この思考は野球にも通じる。投球や守備において「打たせない」「エラーしない」という受け身の姿勢を捨て、「アウトを取りに行く」という攻撃的なマインドセットへ転換することの重要性を解説する。

受け身ではなく主体的にボールを奪いに行く攻撃的守備のイメージ

はじめに:守備は「受け身」ではない

スポーツにおいて「守備(ディフェンス)」というと、どうしても「相手の攻撃を耐え凌ぐ時間」というイメージがあります。 しかし、近年のサッカー日本代表が目指しているのは、その真逆です。

「自分たちで主体的にボールを奪いに行く」

相手が攻めてくるのを待つのではなく、こちらからプレッシャーをかけ、相手の判断を狂わせ、意図した場所でボールを奪い取る。 これは守備という名の「攻撃」です。

1. 「待つ」のか、「狩る」のか

この違いは、メンタリティに大きな差を生みます。

  • リアクション(受動): 相手がミスをするのを待つ。主導権は相手にある。
  • アクション(能動): 相手にミスをさせる。主導権は自分たちにある。

野球でも同じです。 「フォアボールを出さないように」「エラーしないように」と考える投手や野手は、リアクションの状態です。これでは相手のペースに飲み込まれます。

一方、「このコースで振らせてやる」「ここに打たせてアウトにする」と考える選手は、守備の時間であってもゲームを支配しています。

ボールを待つな。アウトを狩りに行け。

この意識改革が必要です。

受動的な守備と能動的な守備のメンタリティ比較

2. 予測と連動(仕組み化)

主体的に奪うためには、個人の身体能力だけでは不可能です。チーム全体の「連動」が不可欠です。

サッカーでは「誰がどこで追い込み、誰が奪うか」という共通理解(デザイン)が必要です。 野球でも、「投手がインコースに投げるなら、野手は三遊間寄りに守る」といった予測と連動があって初めて、主体的な守備が成立します。

「なんとなく守る」のをやめ、「全員で罠を張る」という感覚を持つこと。これが組織的な強さです。

3. 主導権を手放さない

人生やビジネスも同様です。 環境の変化や他人の出方を待っていては、常に後手(リアクション)に回ります。

  • 「自分から仕掛ける」
  • 「自分から提案する」
  • 「自分から変化を起こす」

ボール(主導権)は、待っている人のところには転がってきません。 自ら奪いに行く人の元にだけ、チャンスは訪れます。

結論:攻撃的守備のすすめ

2026年、私たちのチームもこのスタイルを徹底しましょう。 守っている時こそ、牙を剥く。 ピンチの時こそ、一歩前に出る。

「守備」の概念を書き換え、グラウンド上のすべての時間を支配しにいきましょう。

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