「球速」や「打率」だけ見ていませんか? 一流選手を支える『見えない学力(非認知能力)』の正体

はじめに:氷山の一角しか見ていない?
「球速140km/h出た!」
「テストで90点取った!」
私たちはどうしても、数字で見える成果(認知能力)に目を奪われがちです。
しかし、添付の図をご覧ください。これは人間の能力を「見えやすさ」で3つに分類したものです。
実は、私たちが必死に追い求めている数字は、氷山の一角に過ぎません。
今日は、野球選手としての器を決める「3つの学力」についてお話しします。
1. 緑の領域:「見えやすい学力」(認知能力)
左側の緑のゾーン。野球で言えば「球速」「打率」「遠投の距離」です。
これらは数値化できるため、成長がわかりやすく、競争の指標になります。
多くの指導現場では、この「緑」を伸ばすためのドリル(暗記・反復)に9割の時間を費やします。
もちろん重要ですが、これだけでは「マシーン」しか育ちません。
2. ピンクの領域:「見えない学力」(非認知能力)
右側のピンクのゾーン。ここがOta Methodが最も重視する「人間力」の領域です。
- レジリエンス: エラーをした後に、心を立て直す力。
- 忍耐: 地味なトレーニングを継続する力。
- コミュ力: チームメイトと連携し、ベンチを鼓舞する力。
これらは数値化できません(見えません)。
しかし、プロで長く活躍する選手は、例外なくこの「ピンクの土台」が巨大です。土台がしっかりしているからこそ、その上に巨大なスキル(緑)を積み上げることができるのです。
3. 黄色の領域:「見えにくい学力」(思考・判断)
そして、真ん中の黄色のゾーン。
これは「身体能力(緑)」と「心(ピンク)」を繋ぐ、いわば「野球脳(OS)」です。
- 状況判断: 「今、点差はどうで、相手は何を狙っているか?」
- 思考力: 「なぜ打てなかったのか?」を分析する力。
「センスがある」と言われる選手は、この黄色の能力が発達しています。
ただ闇雲にバットを振る(緑)のではなく、どう振ればいいかを考え(黄)、諦めずにやり抜く(ピンク)。
この3色の循環が回った時、選手は爆発的に成長します。
結論:見えないものを、見ようとする目
もし今、伸び悩んでいる選手がいるなら、「緑(技術)」ではなく、「ピンク(心)」や「黄(思考)」にボトルネックがあるのかもしれません。
指導者の役割: 「見えやすい数字」で評価するだけでなく、「見えない努力や姿勢」を評価すること。
「見えない学力」を鍛えることは、遠回りのようでいて、実は最強の選手への近道なのです。
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