マインドセットプロフェッショナル論

「野球と私生活を分けていた頃は甘かった」千賀滉大が語る、一流だけが持つ『24時間の使い方』と『視座』の話

メジャーリーガー千賀滉大投手の言葉には、トップに立つ人間の共通点がある。彼はかつて「野球」と「私生活(オフ)」を分けていたが、今はその境界線を消したという。食事、睡眠、姿勢…全ての選択を「次の試合にプラスか?」で判断する生き方。そして「160km/h投げたい」という目標が、なぜメジャーでは通用しないのか。彼が語る「どこを目指しているのか(視座)」という問いかけから、私たちが仕事や学生生活で目指すべきプロフェッショナルのあり方を紐解く。

オンとオフの境界線がなくなり、生活全てがパフォーマンスに繋がっているイメージ

はじめに:その「休息」は、次の「戦い」のためになっているか?

「仕事は仕事、プライベートはプライベート」
「部活が終われば、あとは自由時間」

私たちはよく「オンとオフの切り替えが大事」と言います。
しかし、世界で戦う千賀滉大投手(NYメッツ)は、その常識を捨てました。

「日本時代は野球とオフを分けていた。でも今は、食事も睡眠も姿勢も、全ての選択が次の練習にマイナスにならないかを考えるようになった」

今日は、この言葉が持つ本当の意味と、「どこを見て生きるか」という視座について考えます。

▼参照動画: https://youtu.be/1rsvVVoQQPE

1. 「オン・オフ」を分ける人は、そこで止まる

千賀投手は、自分の変化を「おっさんになった(笑)」と謙遜しますが、これはアスリートとしての究極の進化です。

  • 分ける人: 「練習(仕事)が終わったから、夜更かししてもいいや」と考える。
  • 統合する人: 「明日のパフォーマンスを最大化するために、今どう過ごすべきか」と考える。

これを学生や社会人に置き換えてみましょう。
受験生なら、机に向かっていない時間の「スマホの使い方」や「睡眠の質」が、翌日の集中力を左右します。
ビジネスマンなら、休日の過ごし方が、月曜日のプレゼンの切れ味を決めます。

「オフ」とは「ダラダラする時間」ではなく、「次のオンのために回復・準備する時間」です。
この意識の差が、数年後に圧倒的な実力差となって現れます。

2. 「どこを目指しているのか?」で正解は変わる

動画の後半で、千賀投手は若手選手に対し「どこを見ているか(視座)」の重要性を語っています。

「160km/h投げたい」
これは日本のアマチュアなら凄い目標ですが、メジャーでは「ザラにいる」レベルです。
メジャーでタイトルを獲りたいなら、ただ速い球を投げるトレーニングではなく、打者を制圧するための「出し入れ」や「変化球の精度」が必要になります。

目指すレベル(視座)の違いによって、必要なトレーニングや手段が変わることを示す図解
  • 低い視座: 「160km/h出ればいい(手段が目的化)」
  • 高い視座: 「世界で勝つために、どんな球が必要か(目的から逆算)」

仕事でも同じです。「課長に怒られない資料」を作るのか、「クライアントを感動させる資料」を作るのか。
「あなたのゴールはどこか?」
その設定次第で、今日やるべき努力の中身はガラリと変わります。

3. 自分を「肯定」しない強さ

千賀投手の言葉で印象的だったのが、「今の自分を肯定することはまずない」という姿勢です。
現状に満足せず、常に「どうなれば次はもっと良くなるか」だけを考え続ける。

これは苦しい生き方に見えるかもしれません。
しかし、目指す場所(頂上)が高い人にとって、それは苦行ではなく、「進化を楽しむプロセス」なのです。

結論:24時間、すべてが「道」になる

野球も、勉強も、仕事も。
一流と呼ばれる人は、ユニフォームやスーツを脱いだ後も、心の中では常に戦っています。

「今、この瞬間の選択は、未来の自分にとってプラスか?」
この問いを日常の中で繰り返すこと。
それが、あなたを想像もしなかった高みへと連れて行ってくれるはずです。

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