単なるスキルの足し算ではなく、組織の目的から「逆算」してメンバーの組み合わせを決めるマネジメント視点を表現。
組織マネジメント・リーダーシップ

なぜ優秀な人を集めても組織は勝てないのか?元日本代表・福田正博氏に学ぶ「逆算のチームビルディング」

2026.05.267分

優秀なメンバーを集めたはずなのに、なぜかプロジェクトの成果が出ない。そんな悩みを抱えていませんか? 実は、世間が「良い選手の足し算」でチームを評価するのに対し、優れたリーダーは全く違う視点を持っています。元日本代表の福田正博氏が語る、W杯メンバー選考の本質から、勝てる組織の条件を紐解きます。

組織は「足し算」ではなく「逆算」で創る

多くの人は「能力の高い人を集めれば強い組織になる」と考えがちです。しかし福田氏は、監督は「1ヶ月間戦える、一体感のある組織を作る」という目的から逆算してメンバーを選んでいると指摘します。 どれだけ個の能力が高くても、全体のバランスが崩れれば「関係性のパズル」は完成しません。時には戦術的な引き出しを想定し、ピッチ外のマネジメントも含めた「組織の最大値」を出す組み合わせこそが、トップダウンで提示すべきブレない枠組み(規律)なのです。

作戦ボードを前に、派手な実績はないがチームを支えるパズルのラストピースをどこに配置すべきか、真剣に熟考しているリーダーの横顔。

作戦ボードを前に、派手な実績はないがチームを支えるパズルのラストピースをどこに配置すべきか、真剣に熟考しているリーダーの横顔。

組織に一人は必要な「空気清浄機」

今回の選考で注目された長友佑都選手の選出。ファンが「戦力」というプレイヤー視点で賛否を語る中、マネジメント視点を持つ人ほど、彼の価値を高く評価します。 長丁場のプロジェクトでは、全員が主役になれるわけではありません。必ず生まれる不満や淀んだ空気を察知し、チームの一体感を保つ「空気清浄機」の役割が不可欠です。しかも、それをコーチではなく「同じ前線で戦う現役メンバー」がやるからこそ、言葉に圧倒的な納得感が宿り、チームを自分事として捉える内発的なリスペクトが生まれます。

オフィスの一角で、少し疲れの見えるメンバーたちに笑顔でコーヒーを差し出し、一瞬でその場の空気を明るく和ませているベテラン社員のカット。

オフィスの一角で、少し疲れの見えるメンバーたちに笑顔でコーヒーを差し出し、一瞬でその場の空気を明るく和ませているベテラン社員のカット。

今日からできるアクション

  • 目的から逆算する:スキルだけで人を集めず、「この目標を達成するために必要な役割」から配置を決める。
  • 関係性のハブを置く:実務能力だけでなく、周囲の不満を察知し、空気を整えてくれるメンバーを評価する。
  • プロセスに感謝する:共に戦う仲間へのリスペクトを言葉にし、組織のエンゲージメントを高める。

能力の足し算を超えた、組織の掛け算。明日からのチームビルディングに、ぜひ取り入れてみてください。

関連Vlog

#福田正博#チームビルディング#組織マネジメント#リーダーシップ#逆算#空気清浄機#W杯#Ota Method