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指導論・組織マネジメント・リーダーシップ2分

放任は自律ではない。早大・小宮山監督に学ぶ「介入と覚悟」の組織マネジメント

「任せること」が、単なる放任になっていないか

「メンバーの自主性を尊重したい」と信じて任せたものの、かえって真剣味や危機感が薄れ、結果が出なかった経験はありませんか?

東京六大学野球で早大を3連覇に導き、今秋限りで退任する小宮山悟監督は、低迷に直面したチームを前に「自主性に任せることに対しての限界」を感じたと語りました。

「自主性に任せることに対しての限界」

成功の余韻に甘え、目指す場所やそこへ至る道筋がぼやけた集団に対して、ただ「任せる」ことは指導の放棄(小善は大悪)になりかねません。今日は、真の「自律」を育てるためのプロの介入術をお話しします。

1. 「北極星」が共有されて初めて自主性は成立する

小宮山監督が学生に伝えてきたのは「自律」という原則です。

勝利という明確な目的(北極星)に向けて、自分たちが何をすべきかを考え抜いて行動する。それができて初めて「自主性」と呼べます。目指す方向が曖昧なまま、実力不足の組織に委ねても前には進みません。時には大人が介入し、現実という厳しい鏡を突きつけ、目的から逆算した行動の基準(枠組み)を再提示する覚悟(大善)が必要です。

真夏の厳しい日差しが照りつける野球場で、ノックバットを手に持ち、真剣な眼光で選手の動きを見つめながら対話を重ねる指揮官の後ろ姿。

2. 競争の緊張感と「やり切る覚悟」を引き出す

安心しきった空気を壊すため、早大では1軍と2軍をシャッフルし、覚悟を試す厳しい環境を整えました。

できるかできないかではなく、「やるか、やらないか」。ヘトヘトになる極限の状況で「それでいいのか?」と意思確認を行い、自らの内発的な動機と覚悟を引き出す。泥臭い行動を積み重ね、妥協の枠を1ミリ超えた先にしか、逆境を覆す本物のたくましさは生まれません。

夕暮れのグラウンドで、泥だらけのユニフォームを着た選手たちが円陣を組み、指導者が示す戦術ボード(北極星)を見つめながら強い結束を誓い合っているカット。

3. 今日からできるアクション

  • 「放任」と「自律」を切り分ける:任せる前に、全員が「同じ未来の絵(目的)」を理解しているか点検する。
  • 基準の妥協を大人が正す:甘えや思考停止が見えたら、放置せず論理と情熱を持って介入する。
  • 「やるかやらないか」の覚悟を問う:限界の手前で立ち止まらず、もう一歩踏み出す意思を共有する。

放任という甘えを手放し、目的から逆算した覚悟の介入を重ねる。その愚直なプロセスこそが、逆境を打破する強い組織の土台になるのです。

【関連Vlog】このテーマをもっと深く味わう

「放任と自律の境界線」をテーマに語ったショート動画です。ぜひご覧ください。

タグ:小宮山悟早稲田大学放任自律介入覚悟組織マネジメントリーダーシップ

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