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コミュニケーション

なぜ、挨拶をするのか?──関係をひらく最小の行動設計

「挨拶くらい当たり前」――そう言われがちですが、なぜ挨拶をするのでしょう。
挨拶は、私たちの関係や場の質を左右する最小の行動設計です。

1. 挨拶の4つの機能

安全信号:敵意がないこと示し、心理的安全性をつくる。

尊重の表明:相手の存在価値を認める「あなたを見ています」のサイン。

関係のスイッチ:会話・協働・学びの「起動ボタン」。

場のコンディショニング:チームや教室、職場の雰囲気を整える。

2. 「形」だけで終わらせないコツ(5ポイント)

視線:0.5〜1秒、目と目を合わせる。

名前:できれば名前を添える(「おはよう、田中さん」)。

声:相手に届く音量で明瞭に、語尾まで。

距離:一歩近づき、立ち止まって向き合う。

先手:迷ったら自分から。先手の挨拶は主導権ではなく配慮。

3. シーン別・実装例

スポーツ現場

練習開始の合図として「整列→深呼吸→挨拶→今日の目的を一行」。

試合後は相手・審判・会場スタッフへ順番に挨拶(感謝を具体で一言)。

学校

HR冒頭に「隣の人へ10秒挨拶+一言トピック」で空気を温める。

職員室や廊下ですれ違うときはアイコンタクト→会釈を標準に。

職場

朝会の最初に三段挨拶:「おはようございます」→「体調」→「今日の一手」。

オンライン会議は最初の30秒でカメラ目線の挨拶+名前呼び。

4. 習慣化の仕組み(続くための工夫)

合図を決める:ドアをくぐる/グラウンドに足を入れる=挨拶のトリガー。

ロールモデル:指導者・管理職が"いちばん先に、いちばん丁寧に"。

可視化:掲示板に「今日のありがとう/挨拶メモ」を1行で残す。

振り返り:日末に「挨拶で場が変わった瞬間」を共有(30秒)。

5. よくある誤解と対処

「形だけで十分?」 → 形は入口。意図(相手を尊重する)を言葉に乗せる。

「忙しいと無理」 → 1秒でも可。止まる→目を合わせる→一言で成立。

「関係が悪い相手には…」 → だからこそ先手。短く、ニュートラルに。

結び
挨拶は小さい。けれど、最小で最大の効果を生む行動です。
今日もまず、自分から。視線・名前・声・距離・先手――この5つで関係をひらこう。

ブログ動画
https://youtu.be/o993EvcVFO4?si=eYyZhjFruABms_I2

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